工事の目的と経験が織り成す施工の技
この工事の目的は、橋の拡幅です。昭和40年から、約50年間利用され続けてきた大倉橋を新しくすることで、幅員が広がり、また歩道が併設され、スクールバスが通れるようになります。地域住民の方々の陳情により、工事が始まりました。
橋を作るにあたっての見どころは、なんといっても360トンのクレーンを撤去作業に使ったことです。
写真はちょうど橋面を持ち上げているところですが、このクレーン、普段の工事で使われているクレーンの約13倍の大きさがあるんです!橋よりもかなり大きいことが分かりますよね?
このクレーンは道路を走行すると地面を抉ってしまうので、パーツごとに運んで組み立ててからようやく準備完了!工事に移ります。
この工事の工夫はまだまだあります。橋台を作るために川の水を二分して、一旦片側へ寄せる必要があるんだそうですが、川の流れを止めるために、管を使います。(ドラえもんに出てくる空き地に置いてあるコンクリートの筒を想像してみてください)この管ですが、ゴミが詰まったり、水の勢いに負けて流されてしまったりすることがあるそうです。しかし下流には頭首工があり、それを突き破ってしまうと大変なことに…。
そのリスクを考えた現場代理人の関さんは、除雪車が通れなくなり、自分たちで雪を取り除かなければならなくなるとしても、道を通行止めにする方法を選びました。
安全に素早く、また質の良い“品物”を提供するには、こうした計画変更をする場合もあります。経験を積み、また土地柄を知っているからこそできる、伊米ヶ崎建設ならではの度胸のある判断と言えるでしょう。