works/施工実績

 

50余年の歴史に幕を閉じ、いざ新校舎へ

魚沼学園は7市町から構成され、魚沼地域近郊において知的障がい児に対する施設介助・支援と学校教育を行う宿舎です。建築後50余年が経過し、老朽施設部分を建て替えることとなりました。
7月。旧建物の廊下と農作業棟を解体し、造成。
8月の盆過ぎから基礎工事が始まりました。
10月10日頃基礎工事が完成。
10月20日頃から木造の建方(土台・柱・梁・小屋組を組み上げる棟上げまでの作業)に取り掛かりました。
5月の連休終わりには新校舎での生活が始まりました。
5月20日頃から旧建物の解体・撤去が行われ、
7月には更生園と新学園棟を繋ぐ渡り廊下の工事を開始しました。
9月15日に新廊下を使っての生活がスタートし、仮設廊下の解体、外構作業を経て…
10月末に1年4か月に及ぶ工事が完成しました。

 
 

9月の基礎工事中

   工事の様子(H26年9月20日~H27年11月6日)  
 

“自然のぬくもり”を感じる“木造建築”

木造建築である魚沼学園は光差すとても明るい空間です。この建物には魚沼杉を使用した集成材(木材特有の反りや割れなどの欠点を取り除いた木質材料)が軸となっています。今回はそんな木造建築の良い所をご紹介しますね!
木造建築は寒い室内においても触れると冷たく感じません。木は熱伝導率が小さく断熱性にも優れています。冬は暖かく、夏は涼しく、とても過ごしやすいつくりとなっています。
個人差はありますが、木造建築は日本人に馴染みが深く、なんとなく精神的にも落ち着く空間です。こういった人の肌で感じられる温かさも、木造故の特徴と言えるでしょう。
また木は燃えやすいと考えられていますが、実は木の内側は燃えにくく、30分位は原型を留めているんだそうです。もちろん無いに越したことはありませんが、いざという時にも安心ですね。
人に優しく無害であり、調湿作用や断熱性にも優れている木材。空間も美しく構造的な強さも兼ね備えています。かの有名な東大寺も木造建築なんですよ。願わくは魚沼学園も、東大寺のように長く残る建物でありますように!

 
 

地元魚沼の木が使われている集成材

  光の差し込む美しい室内

工事の場所