works/施工実績

 

『もったいない』から始まる工事

第二薮神発電所は、薮神発電所の取水ダムである薮神ダム右岸に新設された、ダム式の水力発電所です。
薮神発電所の最大使用量30㎥/sに対し、流れ込む水量がそれを上回っていたため、年間300日以上、ダムゲートから放流が生じていました。つまり、ダムから300日以上分の水を捨てていた、ということになるのです。この水を有効活用するために、第二薮神発電所が新設されました。
第二薮神発電所が稼働すると、薮神ダム右岸に新設する取水口から取水を行い、取水口に接続する発電所で、最大4,500kWの発電を行った後、薮神ダム直下に放流される、という水の流れになるそうです。

 
 

完成した発電所

   完成した第二薮神発電所  
 

工事の苦労

第二薮神発電所新築工事は、建築工事と土木工事が併用していました。そのため、この工事にはある苦労があったそうです。その1つに、取引をする企業が多いことがあります。施工の期間は決まっているにも関わらず、普段よりも多くの協力業者さんと日程などの調整をしなければなりませんでした。
また、こんなことがありました。建築は“足場掛け”で、内部塗装の仕上げをしようとしました。しかし、他の業者さんにその場を渡さなければならず、足場があっては困る、ということになりました。ここで現場代理人の佐藤さんは、“足場掛け”の予定を変更し、“高所作業車”で塗装を行いました。
こうした苦労を乗り越え、第二薮神発電所が完成したのです。

 
 

地元魚沼の木が使われている集成材

  “足場掛け”(上)と“高所作業車”(下)
 

仕上げを手掛ける子どもたち

約8ヶ月の施工期間を終えた第二薮神発電所ですが、これで終わりではありません。なんと、地元の小学生4、5、6年生が、外壁に絵を描いてくださったのです!見ているとなんだか楽しくなってくる色とりどりの作品たちが、発電所を彩っています。
生き物や植物、建物も乗り物もこの絵には様々なものが詰まっています。子どもの発想って本当に素敵ですよね!子どもたちは皆、真剣な表情で筆を走らせていました。
小学生の皆さん、本当にありがとうございました!第二薮神発電所新築工事、これにて完成です!

 
 

完成した発電所

   壁をキャンバスに描く子どもたち  

工事の場所